夢工房 薪ストーブの生活

 

薪の炎に魅了されて、早30数年、夢工房では開店当初からずっと薪ストーブを使用してきました。

 

現在2代目はデンマークのMORSO(モルソー)社 アンデルセンの薪ストーブを使用しています。
薪ストーブを導入するきっかけは子供の頃から常に生活の中に直火を使用する環境があったこと。
(風呂炊き、部屋の暖房、小学校時代の教室はだるまの石炭ストーブ)、など直火で育った事。遊んだこと、絶えず火を切らすことの無かったキャンプ生活、直火の不思議な世界、温かく安らぎがあり、直火をみると非常に気分が落ち着きます。あのパチパチと火がはじける音、人手間はかかりますが他の暖房とは比べものにならないほど「暖かく」そして「心地いい」。
こんなにすばらしい薪ストーブを焚くための労力、やめられません。
薪ストーブの暖かさの秘密は火を焚いてる時だけじゃなくて、木を切るために山へ入ってチェーンソーを使えば真冬だって汗ばむほど暖まるし、庭で無心で薪を割ると、またまたホカホカと暖かいし、薪割りはストレス解消にもなります。そしてストーブに入れて火を着けるとやんわりと体が暖まる。と薪ストーブには、これだけの工程の暖かさが潜んでいます。

 

夢工房の薪ストーブ

薪ストーブ

デンマークの二大メーカー、MORSO(モルソー)社アンデルセン暖炉・薪ストーブのメーカー モルソー社 は、鋳物ストーブ作り150年の歴史をもつヨーロッパ最古のメーカーです。これらのストーブは日本でも古くからなじみの深い製品です。天板、側板等の構成部品は全て鋳型を作ったうえで鋳造されます。良い鋳型には多額のコストがかかりますので、モデル数 は限定されます。
破損、焼損の場合も部品交換ができるメリットがあります。また鋳物は蓄熱効果があり、 消火後もしばらく暖かさが続く特長があります。
この薪ストーブのモデルはSCAN-DSA-CI8G-CBです。

 

SCAN-DSA-CI8G-CBのスペック
[仕様]
放熱形式(輻射熱式) 最大熱出力(8.000kcal)
暖房能力(50〜110m2)最大薪長(390mm)
煙突径(150mm・上部/後部) 重量(115kg)使用燃料(薪専用)

 

初代薪ストーブ

薪ストーブ

アメリカ製ダッチウエスト社の薪ストーブを使用していました。
この薪ストーブはかれこれ15年の歳月の使用期間を過ぎて現在はスクラップとなりました。
当時、炎が見える小窓付の薪ストーブは珍しく、重量も164kgほどありとても重宝しましたが欠点も多く小窓がススですぐ見えなくなる事、キャタリックコンバーターを使用していましたが2シーズンで取り替えが必要だった事、鋳物の技術の差か中の鉄がシーズン毎に変形しているように感じられました。そして最大の要因は、酷使しすぎたのが原因ですが有りとあらゆる所にひび割れが発生したのが交換せざる要素となってしまった事は言うまでもありません。

 

 

薪ストーブの改造

薪ストーブ

最近の薪ストーブはストーブと言うより暖炉形式型になっておりメンテナンスをし、大事に使用すれば何十年も使用できますが、使用目的によりそれでは用を足さない事があります。
私は当初購入時のまま使用していましたが一向にも背面と側面からでる輻射熱は少なく部屋が暖かくなるのに何時間もかかっていました。そこでストーブの中身に存在するセラミック素材?(耐火ボード)背面、側面、天板を取っ払い、代わりに天板だけは鋼鉄素材で作り直し使用しています。
おかげで庫内は広く使え、大きな薪も大量に入れることができますし、薪ストーブの周りが均一に暖かく使用できるようになりました。
薪の使用量も改造前となんら代わりありません。
前面ガラスも曇ることはありません。

 

薪ストーブの設置

薪ストーブ

私の薪ストーブの設置場所です。
天井が吹き抜けで空間がありますので天井にはシーリングファンを設置しています。このファンを回すことにより部屋中が暖かい空気で掻き混ぜることができるようになりました。予算の関係で煙突は全てシングルです。一番輻射熱を取り入れることの熱源であります。しかし部屋外側はシングルよりダブルの煙突がいいと感じました。シングルの煙突だと温度差の影響でタールが付きやすく薪の樹液が滴り落ちることがありました。
いづれにしても低予算で自作設置の煙突配管です。

 

薪ストーブをある程度長く良好な状態で使うには、メンテナンスや保守点検も必要です。
メンテナンスの内容は薪ストーブ本体の掃除、消耗品の点検、交換および補修と煙突掃除が主なものです。
薪ストーブ本体については、たまった灰の除去、ドアパッキン、ガラスパッキン、バッフルプレート。錆が発生してる場合は錆落としです。
通常の使用であれば 部品は長時間交換不要です。
煙突の点検はシーズンの使用開始前に行い、ススがたまっている場合は掃除しなければなりません。
シーズン使用中は吸い込み具合が悪くなれば必ずといっていいほど煙突のつまりです。特に煙突のコーナー部には気をつけてください。
またオフシーズン中には空気の通りをよくするためにドアは完全に締め切らず隙間風が入るくらいに軽く閉めます。完全にドアを締め切って空気の流れを遮断すると錆びが発生しやすくなります。